夜間、誰もいない時間に突然停電が起きたら、どうしますか?飲食店や食材を扱う店舗にとって、大きなリスクでもあります。冷蔵庫や冷凍庫が止まるだけで、仕入れた大切な食材がダメになってしまう可能性があり、さらにそれによって翌日の営業に影響が出たりと損失も大きいです。
今回は、停電による損失を最小限に抑えるための具体的な対策を紹介していきます。
停電で起こりうる損失とは?
1. 仕入れた食材がダメになる
冷蔵庫や冷凍庫が止まると、中の温度がどんどん上がってしまいます。冷蔵品や冷凍品が傷んでしまうと廃棄せざるを得なくなり、仕入れコストがまるごと無駄に…。これだけでも大きな痛手です。
2. お店の営業ができない
停電により冷蔵庫の食材や商品に影響がでれば、翌日の営業に支障が出ます。「営業中止」になれば、その日の売上がゼロになるだけでなく、せっかく来てくれたお客様に料理や商品を提供できない。
停電トラブルを防ぐためにできること
こうしたトラブルを未然に防ぐには、事前の対策が重要です。以下の方法を参考にしてみてください。
1. 非常用発電機を導入する
停電時に冷蔵庫や冷凍庫を稼働させるための非常用発電機は、店舗にとって頼れる味方です。種類は大きく3つあります
- ガソリン式発電機:小型で持ち運びもできるので、小規模な店舗におすすめ。ただし長時間の運転には不向きです。
- LPガス式発電機:プロパンガスを使用するタイプ。燃料が長期保存可能で、非常時でも手間がかかりません。
- ディーゼル式発電機:高出力で長時間稼働が可能。中~大規模な店舗向けですが、初期費用は高めです。
2. 自動切替システムで安心をプラス
非常用発電機をさらに便利に使うなら、自動切替システムがおすすめ!停電が発生すると、自動的に発電機が起動して電力を供給。電源が復旧したら自動で元に戻るので、手動操作は不要です。これなら、夜間や休日に誰もいないときでも冷蔵庫の中を守れます。
3. 温度モニタリングシステムを導入する
冷蔵庫や冷凍庫内の温度を常時監視し、異常があればスマートフォンに通知してくれる便利なシステムがあります。これがあれば、停電にいち早く気づいて対応できるので安心です。
4. ドライアイスや保冷剤を常備する
停電が長引く場合でも、ドライアイスや保冷剤を使えば冷蔵庫や冷凍庫内の温度をしばらく保つことができます。普段から非常用として備蓄しておくと安心です。
5. 保険で万が一に備える
お店の休業による損失をカバーする保険に加入しておくのも有効です。停電による損失を補償してくれる保険があるか、保険代理店に相談してみましょう。
まとめ
夜間の停電は、飲食店にとって予測しにくいトラブルですが、非常用発電機やモニタリングシステムなどを導入しておくことで、大きな被害を防ぐことができます。また、保険の活用などでリスク分散の工夫も大切です。
「どれを選べばいいか分からない」「設置や費用が気になる」という場合は専門の知識が必要となりますので、プロの専門業者に相談してみるのも一つの手です。プロのアドバイスを聞くことによって、自分の店舗に最適な対策が見つかるかもしれません。停電リスクへの対策をしっかり行えば、突然のトラブルにも慌てず対応できるようになります。大切な食材や商品を守り、一つずつできることから始めてみましょう!