安全第一!店舗内で取組む5つのケガ予防策

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街の損保案内人

1級FP技能士・CFP
損害保険業界で15年以上の経験を積み、長年の現場経験と専門知識を活かして、スモールビジネス、個人事業主、中小企業のリスク対策について分かりやすくお届けしています。

スタッフが安心して働ける職場を作るために、ケガのリスクを減らすポイントをお伝えします。日常のちょっとした注意が大きな事故を防ぐ鍵になります。一緒に安全な環境をつくっていきましょう。

転倒の予防 足元注意で「すってんころりん」を防ごう!

店舗内で起こりやすい事故のひとつが転倒です。ちょっとした油断や見落としが大きなケガにつながることも。特に足元の状態には常に気を配りましょう。

濡れた床を見つけたらすぐ拭き取りを

厨房やバックヤードでは、床が濡れたり油で滑りやすくなっていることがあります。「誰かがやるだろう」と思わず、自分が気づいたらすぐにモップやぞうきんで対応!。忙しい時間帯でも、このひと手間が転倒事故を防ぎます。

雨の日は入口の対策を強化

雨の日は、店舗の入口が特に滑りやすくなる場所です。マットを敷いたり、滑り止めテープを設置することで事故を防ぎやすくなります。靴底の水をしっかり落としてから店舗に入るよう、お客様にも案内する工夫があると安心!

通路はいつもスッキリさせる

通路に商品や段ボール、掃除用具が置いてあると、つまずきや転倒の原因になります。荷物を一時的に置く場合も、必ず足元を確認し、邪魔にならない場所に置くよう心がけてください。

靴の滑り止め対策を徹底

店舗によっては足元が滑りやすいエリアがあります。靴底が滑りにくい靴を着用のルール化するなど、特に新人さんには必ず伝えておきましょう。

重い荷物の持ち運び  腰を守るためのコツ

倉庫作業や商品補充などで重い荷物を運ぶことは日常茶飯事です。しかし、無理をすると腰や手を痛めたりすることが意外と多い!荷物を落として足にケガを負う可能性も。正しい方法で荷物を扱いましょう。

一人で無理をせず「助けて!」と言う勇気を

重い荷物を一人で運ぼうとしてケガをするケースが多いです。周囲に声をかけるのは恥ずかしいことではありません。「ちょっと一緒にお願い」と気軽に言える環境を作り、二人以上での運搬を徹底してください。

台車やリフトを積極的に使おう

長距離を移動する際や、重量物を運ぶときは、台車やリフトを活用しましょう。ただし、台車に荷物を積む際は重心が偏らないよう注意し、走行中に荷物が落ちないようしっかり固定してください。

正しい持ち上げ方を意識する

荷物を持ち上げる際に腰を曲げてしまうと、腰痛やぎっくり腰を引き起こす原因になります。膝を曲げて腰を落とし、荷物を体に近づけてから持ち上げるようにしてください。また、「急がない」が鉄則です。ゆっくり確実に動きましょう。

脚立使用時の注意  高い場所も安全第一!

高所での作業は、バランスを崩したり不安定な状態になりやすく、事故のリスクが高まります。脚立を使用する際には、以下のポイントを必ず守ってください。

安定した脚立を使おう

脚立がぐらついている状態や、足場が不安定な場所で使用するのは非常に危険です。脚立を置く場所が傾いていないかを確認し、平らな場所で作業を行ってください。また、脚立の状態が古かったり壊れている場合は、すぐに管理者に報告し、安全なものと交換しましょう。

補助者をつけて作業を

脚立を支えてもらうだけで安定感が格段に増します。高い場所での作業時には、必ずもう一人補助者をつけるようにしてください。一人で無理をするのは事故のもとです。

鋭利なものを持って脚立に乗らない

包丁やはさみなどの鋭利な道具を持ったまま脚立に乗るのは絶対に避けてください。万が一転倒した場合、自分や周囲に刺さるリスクがあります。脚立に乗る前に道具を安全な場所に置き、必要に応じて作業台を使って道具を運ぶようにしましょう。

 •無理に手を伸ばさない

手が届かない場所に無理に手を伸ばすと、バランスを崩しやすくなります。適切な高さの脚立を選び、届く範囲で安全に作業を行うようにしましょう。

新人さんのケガを防ぐ  「知らない」は事故のもと!

新人さんが不慣れな作業でケガをするケースは珍しくありません。慣れている従業員がフォローすることで、安心して作業を進めることができます。

丁寧な説明と実演を心がけよう

作業手順やリスクを新人さんに説明するときは、簡単に済ませず、具体的に伝えましょう。例えば、「刃物はここを持つ」「このボタンを押すと危ない」など、実演を交えて指導することで理解が深まります。

初めはペアで作業を

慣れるまでは先輩と一緒に作業を進めることで、新人さんの不安を取り除きつつ、安全なやり方を覚えてもらえます。「困ったときはすぐ聞いてね」と気軽に相談できる雰囲気も大切です。

危険な道具は少しずつ慣れさせる

刃物や機械を扱う作業は、最初から任せるのではなく、先輩の監督のもとで少しずつ使い方を覚えてもらいましょう。段階的なトレーニングを取り入れることで、ミスや事故のリスクが軽減します。

配送時の事故防止  運転も荷物の扱いも気をつけて!

車やバイクを使う業務では、店舗外でも事故のリスクがあります。配送時の安全にも注意を払いましょう。

安全運転が最優先

配送時はスピードよりも安全を優先してください。特に狭い道や混雑したエリアでは、ゆっくり慎重に運転を心がけましょう。急ブレーキや急ハンドルは避けるようにしてください。

車両やバイクの点検を忘れずに

タイヤの空気圧、ブレーキ、ライトなどを出発前に確認することが大切です。不具合が見つかった場合は、すぐに修理依頼をしてください。「大丈夫だろう」は事故を招きます。

荷物の積み下ろしも注意深く

荷物を運ぶ際、急いで乱雑に扱うと破損や転倒の原因になります。重い荷物は必ず二人で運び、荷物の固定がしっかりできているか確認してください。また、夜間や雨の日は特に注意を払いましょう。

まとめ

毎日の忙しい業務の中でも、ちょっとした気づきや行動で大きな事故を防ぐことができるかもしれません。これらのポイントを押さえ、店舗の中や外での安全意識を高めていきましょう!